比較2022'【春も強い】加湿空気清浄機34機の性能とおすすめ・選び方
【今回レビューする内容】2025年-2026年冬 冬も春も強い!加湿空気清浄機の性能とおすすめ・選び方:タバコ臭・花粉・PM2.5・電気代 静音性 掃除のしやすさ:人気機能の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】パナソニック F-VXW55-W F-VXW70 F-VC70XV F-VXU90 F-VXW90 F-VXW90-TM ダイキン CK556A MCK555A CK555A MCK555AKS MCK505A MCK706A MCK705A ACK705A MCK706AE5 MCK705AE4 MCK706ABK MCK706AJ MCK706AKS MCK906A MCK905A MCK906AE5 MCK905AE4 MCK905AKS シャープ KC-U50 KC-T50 KC-S50 KC-S50W KC-R50 KC-50TH7 KC-T500Y KC-40TH7 KI-RS40 KI-PS40 KI-US50KI-US50 KI-TS50 KI-SS50 KI-RS50 KI-50SE4 KI-50SE5 KI-UX70 KI-TX70 KI-SX70 KI-RX70 KI-UX75 KI-75XE5 KI-TX75 KI-SX75 KI-RX75 KI-UX100 KI-TX100 KI-SX100 KI-RX100 日立 EP-ZN30SEP-ZN30A アイリスオーヤマ AAP-SH30B AAP-SH20B AAP-SH40A HXF-C25 KCHA-A55 CHA-A55 AAP-SH20A AAP-SH30A AAP-KH35A ブルーエア Blueair 2-in-1 DH3i 111810 Coway AIRMEGA 250H APMS-1421J ほか
今回のお題冬も春も使える加湿空気清浄機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年12月現在、最新の加湿空気清浄機の比較です。
加湿力や浄化速度から、手入れのしやすさ・消耗品コスト・静音性までスペック重視で各社の製品をみていきます。

1・加湿空気清浄機の比較 (1) 1-1:選び方の基本の紹介【導入】 1-2:パナソニック〈日本〉 1-3:ダイキン〈日本〉 2・加湿空気清浄機の比較 (2) 2-1:シャープ〈日本〉 3・加湿空気清浄機の比較 (3) 3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉 3-2:ダイソン〈英国〉 4・加湿空気清浄機の比較 (4) 4-1:ブルーエア〈北欧〉 4-2:他の製品 5・加湿 / 空気清浄機の選び方 =最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに「選び方の基本」を説明します。
その上で、上表のようなメーカー順に各社の製品をみていきます。
フィルター性能 ★★★★★ 集塵スピード ★★★★★ センサー運転 ★★★★★ 加湿力 ★★★★★ 消耗品コスト ★★★★★ お手入れ ★★★★★ コンパクトさ ★★★★★ 総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論編(こちら)では、いつものように、目的別、価格別に、Atlasのおすすめを提案していくつもりです。
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1・加湿空気清浄機の比較 2・空気清浄機の比較2・除湿器の比較(除加湿空清機) 3・加湿器の比較
なお、今回の記事は、このブログの空気清浄機関連の比較記事全体だと1回目記事になります。
1-1・加湿空気清浄機の選び方の基本

製品紹介にはいる前に、加湿空気清浄機の「選び方の基本」を書いておきます。
加湿空気清浄機は、空気清浄機と加湿器という別ジャンルの家電のハイブリッド家電と言えます。
とはいえ、20世紀末からある「古参のハイブリッド家電」なので機能的熟成も進んでいて、ハイブリッド家電でありがちな欠点もみられず、実際、優秀でAtlasもおすすめしています。
ここでは、具体的な製品比較に先立って、加湿空気清浄機の「選び方の基本」について数点確認します。
ただ、細かい部分までわけいった詳しい話は、一連の記事の最終回となる【空気清浄機のまとめ記事】でしつこいくらい書きました。
1・フィルター性能2・センサー性能 3・適用畳数と適用床面積 4・そうじのしやすさ
ここでは、お読みいただくにあたっての「基本中の基本の4点」だけを書いていくことにします。

第1に、フィルター性能です。
花粉にせよ、タバコ臭、ペット臭にせよ、ニオイ除去において最も基本となる部分です。フィルタは、例外はあるものの多くの場合「3層」構造です。
大きめのゴミを漉すために存在し、掃除機など簡単な掃除で再生できる「プレフィルター」、ほこりを漉すための「ほこりフィルタ」、ニオイを取るための「ニオイフィルタ」です。
このうち、ニオイフィルタ(活性炭)は、各社とも仕組みはほぼ同じで、性能差と呼べるものはないです。あえて言えば、漉しとりにくいVOCガス(ホルムアルデヒドほか)に対応するかどうか、あるいは、ダイキンのように、活性炭の機能再生の部分で特色がみられる程度です。詳細は本編で書きます。
プレフィルターも、(加湿タイプの空気清浄機に限っていえば)付けない機種はメインフィルタを「素早く汚させて」、高いフィルタ交換費を取らせる類の製品と考えて「排除」して考えれば良い印象です。

ほこり除去フィルタは、一方、選ぶにあたってはとても重要です。
一昔前の家電好きは(Atlasも含め)HEPA選んどきゃ「間違いない」などと言っていました。しかし、今どきだと、少数の例外を除けばHEPAフィルタであるのは「当たり前」です。
なお、HEPAとは「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して、99.97%以上の粒子捕集率を持つフィルタ」に与えられるJIS規格(日本政府のお墨付き)と考えてください。ここは選ぶ基準になりません。
残念ながら、「HEPA選んでおけばOK」という時代は終わっています。
今どきだと、そこに「プラスα」の要素が重要です。特に、日本企業の場合「耐用年数を増す」ユーザーフレンドリーな仕組みのあるなしで、性能が分かれます。
HEPA規格の除去水準(99.97%)は、紙フィルタの性能だけで達成しようとすると目を細かくしないとできないため、耐用年数は長くても2年です。長くするには追加の工夫が必要です。
そのため、パナソニック、シャープは「静電HEPA」の工夫、ダイキンは、その上で、コーティングの工夫を加えた「TAFUフィルタ」で、いずれも10年寿命を達成しています。
詳しくは本編で書きますが、この面の工夫のないHEPAフィルタ機に比べて、本体価格とフィルタ消耗品コストの合計を10年で考えると、5〜10万円のコスト安になる場合が多いです。

ただし、HEPA規格は、あくまで「新品状態での試験」で99.97%以上の粒子捕集率があれば認定です。つまり「2年・10年」という寿命設定は、メーカー判断による記載です。
大手は(信用もあるので)社内試験をしていますが、汎用フィルタをOEM提供受けているような企業の格安品は、実際よく分からないものも多いです。
フィルタ素材も、(樹脂加工した)不織布やガラス系繊維など、各社で全て同じというわけではないです。ジャバラ(ブリーツ)部分の総面積や構造も各機で変わります。
したがって、性能劣化速度は、ユーザー側は完全には読めないと言えます。
あえて言えば、世代を重ねて技術進化させてきた家電大手の10年寿命の「静電HEPA」や、新興でもある程度、素材面の説明がある製品を選ぶのが良いです。
逆に消耗品(フィルタ)の写真を見て、ブリーツの編み方が「適当(あるいはスカスカ)」に見えるなどする上で、消耗品費が(相場より)安いような製品は、やや「疑ってかかる」必要がありそうです。
いずれにしても、この記事では、各社が何らかの形で「フィルター消耗品部分で儲けよう」という意思が、少しでもないかは「目を光らせて」比較するつもりです。
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第2に、センサーの性能です。
良質な製品は、ニオイ(タバコ・線香・料理のニオイなど)を検知するセンサーと、ほこり(花粉・ハウスダストなど)を検知するセンサーの両方を積みます。
ただ、格安機は未搭載で不要な際も常に騒音をまき散らす製品、中級でもニオイセンサーだけで、花粉の時期は「つけっぱなし」前提の製品があります。
ファン音は「ホワイトノイズ」と思える人もいますが、そうでない場合は、センサーの有無もみる必要があります。
一方、加湿空気清浄機の場合、湿温度センサーの有無も重要です。
搭載が「常識」だと思いますが、ない機種がじっさいあります。この場合、「勝手気まま」に加湿して、結露が起ころうともお構いなしで稼動します。
最大限に注意してください。本編でも注視して書きます。
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第3に、適応畳数・適用床面積です。
ここは、加湿空気清浄機の場合、気をつけてください。
メーカーは、売るため「数字を強調したい」ので、基本、空気清浄機能の適用床面積しか表に出しません。しかし、上にあるように、加湿面積のほうが、実際は狭いです。
また、空気清浄機の面積にしても、「天井2.4mで30分間」で取り切れる最大面積(畳数)を示しただけの値です。これだと花粉症には辛いと言えます。
そのため、今回の記事では、加湿時の適用畳数を「基本」に、「8畳あたりの目安清浄時間」を明記して、比較しました。ある程度実態に近い感じで選べるかと思います。
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第4に、掃除のしやすさです。
加湿部分は、冬シーズン、加湿部分を1ヶ月に1回ほど洗う必要があります。その際にお手入れが面倒な機種がわりとあります。
特に加湿空気清浄機は、水車で水を回し蒸発させる「気化式」です。この場合、回転式水車があるのですが、その部分のメンテを怠ると、1回使うごとに「悪臭」がでたり、購入後に「悪夢」をみることもあります。
20世紀依頼このタイプの家電を作っている大手3社(パナソニック・ダイキン・シャープ)はそれなりにこなれた工夫で、Atlasも「不便を感じない」高い工夫がありますが、形だけ真似たような製品は、正直「あとあとどうなるのか」と心配な作りの製品は多いです。
少なくとも、最終的な「おすすめ」ではそういった製品は除外するつもりなので、その部分も安心してください。
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以上、加湿空気清浄機の「選び方の基本」の紹介でした。
先述のように、これ以外のポイントもあります。ただ、具体的な製品の話がないと、読んでいてもおもしろくないと思うので、最終的な「結論」(おすすめ提案編)の前に、再度「おさらい」することにします。
�@�ȉ��ł́A�`���ɂ����������[�J�[���ŁA�e�Ђ̐��i���Љ�Ă����܂��B1-2・パナソニックの加湿空気清浄機

はじめに、パナソニックの加湿空気清浄機を紹介をします。格安な機種から順番に紹介します。
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なお、以下では、いつものように、オススメできるポイントは赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で書いていきます。

【2023年11月発売】
(通常型番)
1・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXW55-W ¥46,200 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
適用床面積:木造 8.5畳 プレハブ洋室 14畳清浄時間:12分/8畳 加湿量:500mL/h 最大風量:5.4㎣/分 加湿時風量:4.9㎣/分 水タンク:2.3L 静音性:強:51dB 静音:25dB イオン:ナノイー X 4.8兆 センサー :ホコリ 湿度 明るさフィルタ規格(寿命):静電HEPA(10年間)サイズ:幅360×奥行230×高さ560mm
F-VXW55 は、パナソニックの中型機種です。
2023年末に登場した本機が現行機です。

適用床面積は、加湿量ベースで、木造 8.5畳 プレハブ洋室 14畳までです。
空気清浄の部分でも、8畳間を12分で取り切る実力ですので、リビング対応です。
本体サイズは、幅360×奥230×高さ560mmです。
多少奥行はありますが、十分「省スペース」と言えるサイズです。

ほこり用フィルターは、10年間と寿命が長いHEPAフィルターです。
HEPAは、JIS規格(日本工業規格)で、0.3 μmのほこりの捕捉率が99.97%以上の紙フィルタに与えられる特別な「称号」です。
ただ、正確に言えば「静電HEPA」です。
出荷前の段階でプラズマで不織布に帯電加工をなしたものを言います。細かいほこりを静電気で吸着しやすく処理したもので、10年寿命を実現するための工夫です。
HEPAより不織布の目が粗めの作りですが、当初は「静電気」の力で吸着させるので、除去率はHEPAに達します。一方、静電加工は経年変化で弱ります。しかし、その頃はフィルタの目が狭くなっているので「ゴミは取れる」という理屈です。
やや「ざっくり」とした説明には思いますが、2つの仕組みの併用で、「実質10年寿命」という数字が出せていると考えてください。
ただし、油煙と極度の高湿で帯電は取れやすいので、例えば、喫煙所とか、キッチン近くような場所には向きません。
なお、パナソニックの場合、手前に大きなゴミを取り除く「プレフィルター」を採用し、そこを掃除可能にすることでの目詰まり対策もあります。

ニオイ用フィルターも、10年間交換不要です。
スーパーナノテク脱臭フィルターという名前で、活性炭を用いる一般的な方式です。
煙草・生ゴミ・ペットなどのニオイには一通り対応します。
ただ他社機に比べるとVOCガス(排ガス)は対応水準ではないですが、問題ないでしょう。

本体の風量は、加湿機能利用時に、最大4.9㎣/分です。
リビング用の中型機としては、他社と比べて、数値上及ばない風量です。
気流制御技術は、一方で、かなり優れます。
なぜなら、この機種は、センサーに応じて気流が連動で変化する機能を持つからです。

例えば、ニオイを伴うようなけむりを感知しているときは、上部に気流を送って吸収しやすくします。
ただ、ニオイセンサーは未搭載です。
完璧を期する場合は次に紹介する上位機種のほうが高性能です。

一方、ホコリを検知した場合は、下部に気流を送り、床に漂うホコリを吸いこむ仕組みです。
そのほか、PM2.5を検知した場合は、ルーバーが自動スイングする独自の気流を生み出します。
このほか、ゴミが浮遊している床上30cmについて強力に吸引する仕組みをもちます。
こうした点を考慮すれば、若干の風量の弱さは問題ではなく、効果的に吸引力する能力の点では、レベルが相当高いといえます。

ほこりセンサーは、機種間で精度に差がある部分です。
本機は、上表では高感度ほこりセンサーにあたり、0.5μmまでのゴミを検知します。
つまり、花粉・ハウスダスト・タバコの煙・PM2.5などの微粒子は対応できます。十分です。
においセンサーは、非搭載です。
そのため、タバコ臭・線香のニオイ・ガス臭・料理やペットのニオイは検知できません。
ただ、タバコは、「粒状物質(けむり)」すから、「ほこり」センサーでも対応できますが、低精度です。

マイナスイオン発生機能は、ナノイーを搭載します。
ナノイーは、ペルチェ素子方式という水イオンを使う方式です。上表のように、パナソニックは発生量に差を付けますが、本機は4.8兆です。
マイナスイオンは、各社とも様々な仕組みのものを搭載します。どれも、強力な酸化力を利用し、空気中のニオイの分解を促す点は共通します。
服などの付着臭の除去と、静電気の除去効果は、実空間でもその効果は検証できるものであり、風を直接吹きかけることで衣類やソファの脱臭や静電気除去には効果が期待できます。
特に他社方式(プラズマクラスターなど)と比べて、ナノイーは、オゾン発生量が低く(0.005 ppm以下)オゾン臭の問題が発生しにくいのも良い部分です。
一方、ウイルスやアレル物質の除去は、紙フィルターほど効果が立証されたものではない点は、注意が必要です。
マイナスイオンのみでは、花粉症の対策にはなりません。空気清浄機に最も重要なのは、HEPAなど「フィルターの性能」です。

加湿機能は、加湿量が500mL/hと、14畳間までのプレハブ洋室でも対応できるパワーになっています。
水タンク容量は、ただ、2.3Lです。
他社の小型機に比べてやや小さく、給水の頻度は多めでしょう。
ただ、給水タンクは、写真のように簡単に取り外しできます。

本体のお手入れは、空気清浄機部分は、「お手入れ不要」です。
加湿機部分は、シーズン中のみ、1ヶ月に1度の手入れが必要です。
洗う必要があるのは、トレイと、円形の加湿フィルター(右図)です。掃除を怠ると、本体のカビ臭などの原因となります。
ただし、本機は、「イオン除菌・防かびユニット」が搭載されています。これにより、水の「ヌメリ」の発生を抑制できるため、掃除の頻度は少なくて済みます。
また、パナソニックは、加湿フィルターが布製なので、衣服のようにかなり強く押し洗いができます。
ニオイの原因となるしつこい汚れを落としやすいので、加湿機能のお手入れのしやすさは、パナソニックが「他社をリード」します。
電気代は、気化式に共通しますが、水車を使った気化式を採用するため1時間/1円未満です。
これは、ダイキン、シャープなども同じで宇。

静音性は、気にしても良い部分です。
最小運転時には、加湿時25dBですが、強だと51dB以下です。許容範囲です。
なお、音の気になる夜間は、照度センサーを使った、運転音やパネルの点灯の制御設定もできます。
「寝室モード運転」機能も搭載で、寝る前の加湿運転、睡眠中の静音運転、起床後5分間のターボ運転が、自動的に設定可能です。
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以上、パナソニックの F-VXW55の紹介でした。
10年間保つHEPAフィルタを搭載した上で、センサーと連動する気流制御を採用します。
ゴミを巻き込む独自機能が搭載されているため、吸引力の点で花粉症対策に高い効果が期待ができます。ただ、ニオイセンサーが搭載されないのがやや難点です。
【2023年11月発売】
(通常型番)(23年)
2・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXW70 ¥60,500 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
(特定店向け型番)(22年)
3・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VC70XV-W 4・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VC70XV-TM ¥57,500 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
適用床面積:木造 12畳 プレハブ洋室 19畳清浄時間:9分/8畳 加湿量:700mL/h 最大風量:6.7㎣/分 加湿時風量:6.3㎣/分 水タンク:3.2L 静音性:強:54dB 静音:26dB イオン:ナノイー X 9.6兆 センサー :ニオイホコリ 湿度 人感 明るさフィルタ規格(寿命):静電HEPA(10年間)サイズ:幅398×奥行257×高さ640mm
F-VXW70は、パナソニックの中型の加湿空気清浄機です。
過年度の特定店向け型番がありますが、性能は新機種と同じです。
買われる際の値段で決めてOKです。

本体色は、3色構成です。
通常型番だと、ホワイト(F-VXW70-W)のほか、ブラック(F-VXW70-K )と木目調(F-VXW70-TM )の3色展開です。
インテリアへの意識は強くモダンなリビングにマッチさせるというコンセプトです。
とくに新機種の木目は、リアル感をさらに追求したとされます。
適用床面積は、木造12畳、プレハブ洋室19畳までです。
空気清浄機は、やや大きめのサイズを選んだ方が、花粉除去時間が早くなります。
そのため、除去スピードを期待するならば、8畳程度でもこのサイズを選ぶのも「あり」です。
本体サイズは、幅398×奥257×高さ640mmです。
やや高さがある製品です。

ほこり用フィルター・ニオイ用フィルターは、下位機種と構成は同じです。
ホコリ用は、静電HEPAフィルター、ニオイ用は、スーパーナノテク脱臭フィルターです。
問題ないです。

本体の風量は、加湿機能利用時に、最大6.3㎣/分と下位機より強くなっています。
センサーを使った気流制御が優秀であるため、実際的な風量は、そのスペックよりも高いでしょう。
気流制御は、本機は、上部ルーバーを2枚配置した上で、形状の工夫で3方向(正面・左右)に気流を向ける形式です(3Dフロー)。
部屋の空気を効率的にかくはんさせるため、従来の2D式より、1.5倍の花粉捕捉率とされます。

加えて、本機は、床下のほか、床上30cmの部分にも吸引口があります。
パナソニックの研究によると、この高さに、花粉など重く大きめの物質が舞います。それを効果的に吸引できるような工夫です。
もちろん、下位機種同様に、空気の汚れに合わせた、3種類の気流制御も行います。

ほこりセンサーは、このグレードから進化します。
なぜなら、約0.3㎛の検知が可能な超高感度ハウスダスト検知センサーが搭載されるからです。
普通の「高感度ほこりセンサー」もPM2.5クラスは検知可能です。ただ、最近はそれよりも細かいPM1.0の存在が問題になっています。
そのため、精度はできるだけ高いに越したことはないでしょう。
においセンサーも、搭載されます。
料理臭や線香のニオイ・ガスやペットのニオイが検知できるほか、タバコ臭もより高度に検知が可能です。
イオン発生機能は、ナノイーX 9.6兆搭載です。
下位機より強力です。先述のように、空気清浄機は「フィルタが重要」なのでこの部分は、オマケと考えてください。
加湿機能は、加湿量が最大700mL/hと十分な量です。
本体サイズが大きい分、水タンクは3.2Lです。
最大運転でも5時間弱は保ちます。
こちらも、水車を使った気化式を採用するため、電気代は1時間/1円未満です。
弱点は、湿度センサーのみで温湿度センサーが搭載されない点があげられます。
室温に合わせた適切な加湿は、この機種はやや苦手といえます。ただし、湿度を60%〜40%まで手動で設定できるため、弱点はマニュアル操作で緩和できます。
本体のお手入れは、下位機種と同じです。
フィルターが強く押し洗いができる点が良い部分です。
静音性も、下位機種同様、配慮がある製品です。
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以上、パナソニックの F-VXW70の紹介でした。
他社に対する同社の独自性といえる「気流制御」について、下位機種より高度化しています。
その上で、ホコリの検知力・清潔HEPAフィルター・ナノイーXなど、利便性や機能性に関わる部分が強化されてもいます。
一方、値段面のほか、温湿度センサーが未搭載である点は、結露対策を考える場合、多少弱い部分といえます。

【2024年発売】
5・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXW90-W 5・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXW90-TM ¥89,585 楽天市場 (12/7執筆時)
適用床面積:木造 14畳 プレハブ洋室 23畳清浄時間:8分/8畳 加湿量:830mL/h 最大風量:8.7㎣/分 加湿時風量:7.6㎣/分水タンク:3.2L 静音性:強:54dB 静音:25dB イオン:ナノイーX 48兆 センサー :ニオイ ホコリ 湿度 人感 明るさフィルタ規格(寿命):静電HEPA(10年間)サイズ:幅398×奥行287×高さ640mm
F-VXTV0 は、パナソニックの加湿空気清浄機では最も高級なモデルです。
新旧2世代ありますが、性能差はありません。

適用床面積は、木造14畳、プレハブ洋室 23畳です。
かなり大きなリビングに導入することができる「大型機種」です。
本体サイズは、幅398×奥287×高さ640mmです。
幅が広いので、設置スペースは一定程度必要な機種です。

本体の風量は、加湿機能利用時で最大7.6㎣/分です。
加湿機能付きの空気清浄機としては「業界最高クラス」でしょう。
空気清浄のみなら、8.7㎣/分のターボ運転も可能です。風量の点で不満に感じる人は少ないでしょう。
気流制御は、基本的に、下位機種と同じ技術です。
しかし、本機は、ひとセンサーが搭載されます。
これにより、気流を上図のように人の在/不在でも制御できます。
高感度ほこりセンサーに応じて気流を制御する仕組みと合わせて使うため、より効果的な気流制御といえます。
加湿機能は、加湿量が最大830mL/hと十分です。
水タンクは4Lで、最大量の運転で5時間保ちます。
こちらも、水車を使った気化式を採用するため、電気代は1時間/1円未満です。
大型化しても電気代がほぼ変わらないのが、水車式(気化式)加湿方式共通の利点です。

ネットワークは、本機はWi-Fiが搭載されるので「対応」です。
同社の「ミルエア」アプリで空気の質などを分析・表示できます。
アプリでは、運転音について、ハウスダストなどの気になる度合いにあわせて、感度を設定できます。
Atlasの経験上、この手のアプリで最も実用的なのは、「給水タンクの残量警告通知」です。
その上で、パナソニックのWi-Fi搭載エアコン(2019年モデル以降)を利用されている方は、リモコン操作のみで、暖房運転時に加湿を自動ではじめる機能も付属です。
対応エアコンは、このブログの【エアコンの比較記事】でも紹介しました。

マイナスイオン発生機能は、ナノイーX48兆です。
電極が多いので発生量は増えます。
なお、イオン発生機は微量オゾンが出ますが、自然界の基準以下です。発生機能がある他家電との併用しなければ問題ないです。
そのほかの点は、フィルターやセンサーを含めて、1つ上で紹介したモデルと同じです。
説明は省略します。
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以上、パナソニックのF-VXT90の紹介でした。
適用床面積の広い「大型機種」は他社からも出ています。
それに比べると、性能はもちろんデザイン性もかなり良いので、リビングのインテリア性を重視する場合にも魅力がある機種です。
高度な気流制御というメーカーの独自性もあるため、性能面面でも、買って後悔することは少ないでしょう。
人の出入りの多い広めのリビングでは、人感センサーを搭載するため、気流制御がより実用的になっているほか、省エネ性能も高いです。
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【2021年発売】
【12畳まで】(18畳・21畳もあり)
6・パナソニック ジアイーノ F-MV2300-WZ ¥58,710 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
なお、パナソニックの場合「ジアイーノ」という、別の高級機の展開があります。
サイズは、幅398×奥行270×高さ710mmです。
1つ上で見た機種より、高さ方面に少し大きめです。

脱臭は、ただ、かなり強力です。
塩タブレットで次亜塩素酸を発生させ強力脱臭するからです。
消耗品の費用も塩なのでさほどではないです(1回4〜5円程度)。
現行上位機だと、加湿・空気清浄機種もつきました。
ただ、脱臭フィルタ(活性炭)がないので、タバコ系の除臭ができません。また、ホコリセンサーがないので、基本、常時稼動が原則です。
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結論的にいえば、こちらは、超強力な常時消臭を主目的として選びたい方に向く製品です。ペットを飼っている方には、その点で、かなり人気があります。
逆に、「加湿・空気清浄(花粉対策)」に主眼を置く場合は、ここまで見たような製品や、同級の他社製品に総合力で負けるでしょう。
本機は、このブログだと【脱臭機の比較記事】で別に紹介しています。
興味のある方は、そちらをご覧ください。
1-3・ダイキンの加湿空気清浄機

続いて、ダイキンの加湿空気清浄機を紹介していきます。
エアコン(うるるとさらら)で有名な、日本の大手空調メーカーです。同社は、空気清浄機についても、特長があり、面白い機種を多く販売してます。
【2025年9月発売】
(通常型番)
7・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK556A-W 7・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK556A-T 7・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK556A-C ¥51,772 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
【2024年発売】
(通常型番)
8・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK555A-W 8・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK555A-T 8・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK555A-C ¥52,800 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
(住設・工務店向け型番)25年1月追加
9・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK555A-W 9・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK555A-T 9・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK555A-C ¥52,180 楽天市場 (12/7執筆時)
(ケーズ系)茶:MCK555AKS-W T 黄:MCK555AKS-W-C
10・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK555AKS-W ¥61,380 楽天市場 (12/7執筆時)
適用床面積:木造 8.5畳 プレハブ洋室 14畳清浄時間:11分/8畳 加湿量:500mL/h 最大風量:5.5㎣/分 加湿時風量:5.5㎣/分 水タンク:2.7L 静音性:強:53dB 静音:20dB イオン:アクティブプラズマ センサー :ニオイ ホコリ 温湿度センサーフィルタ規格(寿命):TAFU(10年間)サイズ:高さ700×奥行270×幅270mm
MCK556Aは、ダイキンの発売するスリムタイプの加湿空気清浄機です。
旧機種ありますが型番だけの変更で、以下にみる性能は新機種と同じです。工務店(住設)経由の型番も同じ製品です。もちろん、個人が買って問題ないです。
ケーズデンキ系限定モデルも、コードがやや長い3m(通常1.8m)になる以外変わりません。

適用床面積は、木造 8.5畳、プレハブ洋室 14畳までです。
スリムタイプとはいえ、モーターの力は強く、リビングでも利用できそうです。
パワーの面で言えば、小型機というより中型機の範疇でしょう。
本体サイズは、高さ700×奥行270×幅270mmと、縦長のスリムなデザインです。
あまり設置面積を必要としないリビング用モデルを探している方は、こちらは良い候補です。

ほこり用フィルターは、10年寿命のTAHU(タフ)フィルターを採用します。
ダイキン独自に改良を加えた静電HEPAの改良版です。
先述のように、HEPAは99.97%という脅威の捕捉率をもつフィルタだけに与えられる公的な「称号」です。
しかし、そのままだと繊維の目が詰まりやすいので、10年単位だと効果は当初の50%程度まで減衰します。

TAHUフィルターは、しかし、揮発性・撥油性の高い新型複合素材を用いるため、10年後のフィルター減衰率が72%と圧倒します。
10年交換不要を表明する静電HEPA採用の他社と比べても、耐久面での工夫は一歩抜き出ています。実際、この工夫発表以後、他社は「対抗策(バージョンアップ)」を何年も売っていませんので。
加えて、PM2.5やPM1.0という0.3 μm以下の微粒子の捕捉率も優秀で99%です。
微粒子を含めてしっかりとれます。
プレフィルターも、装備し、水洗いもできます。
これらの点で、10年単位で見た場合の性能は、ダイキンは他社のHEPA搭載機種に比べても「上位」とも言えます。

ニオイ用フィルターは、同社も、活性炭を用いる方式です。
一般的な家庭臭以外に、VOCガス(排ガス)も分解できる性能です。
一方、ダイキンの場合、脱臭フィルターの経年変化にも配慮があります。というのも、プラズマ放電(ストリーマ)を用いて、フィルターに付着したニオイ粒子を酸化分解させているからです。
この方式だと、脱臭フィルタの目詰まりが生じにくく効果長持ちします。
そのほか、プラズマ放電は、付着した花粉などのアレル物質も不活性化させる効果も見込めます。

本体の風量は、加湿機能の利用の有無にかかわらず最大5.5㎣/分です。
スリムタイプでは強力であり、ダイキンの「売り」です。
下部から風を吸引し、排気を上部で行う構造です。この機種は側面吸引なので、壁際でもある程度パワーを発揮できます。
気流制御は、一方、パナソニックに比べるとシンプルです。
強めの風量を活かして、下部吸引し上部に吹き上げる形式です。
天井にぶつけて空気を散らせる方式なので、ルーバー制御のパナソニックに比べると、アナログ感はあります。
結論的にいえば、風量と気流制御を合計した総合力においては、両メーカーの差はさほどないでしょう。

ほこりセンサーは、W(ダブル)のホコリセンサーです。
下位機種と同じで、2.5μmの小さなホコリ用のセンサーと、より大きなホコリ用のセンサーを別にすることで、微小粒子の検知速度を高めています。
高感度ホコリセンサーの精度(最小検知サイズ)は非開示ですが、PM2.5の検知は保証しています。
パナソニック高級機の超高感度センサー(最小0.3μm)に続いて優秀と言えます。

においセンサーも、付属します。
「タバコのニオイ・化粧品・ガスなどのニオイ」は、高度に検知可能です。
イオン発生機能は、アクティブプラズマイオン(除菌イオン)放出機能が付属します。
ナノイーは、水イオン(OHラジカル)を用いる方式でした。
ダイキンは、シャープと同じでプラズマ方式での発生です。発生量はシャープの中位仕様(プラズマクラスター25000)と同等です。
ただ、空気清浄機において3社の性能はほぼ均衡しており、風による衣類などの付着臭の除去や、静電気の除去効果は、どこも同様に期待できます。

加湿機能は、加湿量が最大500mL/hとなります。
水車を使った気化式を採用するため、パナソニックと同じで電気代は1時間/1円台と安いです。
気化式は、冬場には室温がわずかに低下するという弱点があります。
しかし、ダイキンは、乾燥したままの空気を混ぜて放出するダブルパスミキシング方式を採用し、温度低下問題において「2度」ほど有利です。
ダイキンの場合、湿度センサーのみだったパナソニックに比べて、温度も計測可能な温度・湿度センサーを搭載します。温度に合わせた加湿運転が可能なので、結露対策としてより高度です。
水タンクのサイズは、2.7Lです。
同じ適用畳数のパナソニック機より少し大きいので、わずかに水替えの頻度で有利です。

本体のお手入れは、基本的に手軽です。
第1に、空気清浄機は、日常的な掃除が必要なのは、プレフィルターです。
掃除に時間はかからないでしょう。ストリーマユニットも、掃除機だけで基本OKです。
洗浄ランプが転倒したら掃除になりますが、Atlasの場合2年間点灯していません。
第2に、加湿部分は、水汚れ防止のための交換不要の銀イオンカードリッジがつきます。
これで水のヌメリを抑制できます。
加えて、ダイキンの場合、先述のプラズマ(ツインストリーマ)を微量、水路に放出する機能が付いています。
これで、水中の雑菌が除菌できるため、加湿機能を使う際の悩みである水のヌメリについて、最も悩まされない機種と言えます。

水タンクも上部からワンタッチで外せるため、水の補給も楽です。

加湿フィルターは、小林製薬の開発したKOBA-GUARDを採用します。
「潜水艦内の細菌増殖を抑制するため」に生まれた繊維で、細菌の抑制効果があります。
ダイキンのフィルターは型崩れしやすいため、押し洗いに(公式には)非対応です。
1ヶ月に一度、ぬるま湯(汚れの酷いときは中性洗剤やクエン酸)でのつけ置き洗いだけなので、ヌメリ由来のニオイ対策は従来、すこし弱い部分がありました。
この点で、今回の「コバガード」抗菌繊維の変更は、とくに清潔性の部分のメリット性が大きいと思います。

静音性は、静音モードで20dbです。
強風時の騒音値は低くないですが、生理学的に感じる不快音(ソーン値)については、風質の違いで、旧来のプロペラファン型より30%ほど軽減できています。実際、利用してみると、サイズ感からして(以前の幅広型より)だいぶ「静か」です。
ただ、ダイキンは、ルーバー制御ではなく「風量で吸引力を維持する」仕組みなので、パナソニックの同クラスと比べると、この部分は少し「弱い」でしょう。
そのほか、照度センサーがなく、夜間に照度を落としたり、連動的な運転はできません。パネルの明るさは、手動調節です。
付属品は、リモコンです。
リモコン付属は、珍しいです。ちなみに、上位機は、Wi-Fiを装備してスマホ操作に対応するので、リモコンはつきません。
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以上、ダイキンのMCK556Aの紹介でした。
スリム形状のうえ、風力が強い機種です。
その点で、インテリア性だけでなく、花粉除去性能も期待できる機種です。できるだけ、省スペースで、花粉対策をしたい場合は、この機種がオススメです。
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【2024年10月年発売】
11・ダイキン加湿空気清浄機 MCK505A-W ¥36,170 楽天市場 (12/7執筆時)
適用床面積:木造 8畳 プレハブ洋室 13畳清浄時間:13分/8畳 加湿量:460mL/h 最大風量:5.0㎣/分 加湿時風量:5.0㎣/分 水タンク:2.7L 静音性:強:53dB 静音:19dB イオン:アクティブプラズマ センサー :ニオイ 温湿度センサー フィルタ規格(寿命):TAFU(10年間)サイズ:高さ700×奥行270×幅270mm
このほか、この形状の製品は、特定家電量販店向けに廉価版が出ています。
ただ、ホコリ(PM2.5)センサーが、省略です。
風量(5.0㎣/分)・加湿量(460mL/h)も通常機より弱く、「のどはな」運転モードもないです。
ほこりセンサーがない点で機能性が相当落ちるため、オススメしません。特売用です。

【2025年9月発売】
(通常型番)
12・ダイキン加湿空気清浄機 MCK706A-W 12・ダイキン加湿空気清浄機 MCK706A-T ¥61,400 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
【2024年10月発売】
(通常型番)
13・ダイキン加湿空気清浄機 MCK705A-W 13・ダイキン加湿空気清浄機 MCK705A-T ¥59,390 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
(住設工務店用型番)(2025年1月追加)
14・ダイキン加湿空気清浄機 ACK705A-W 14・ダイキン加湿空気清浄機 ACK705A-T ¥51,670 楽天市場 (12/7執筆時)
適用床面積:木造 12畳 プレハブ洋室 19畳清浄時間:9分/8畳 加湿量:700mL/h 最大風量:7.0㎣/分 加湿時風量:7.0㎣/分水タンク:3.4L 静音性:強:54dB 静音:23dB イオン:アクティブプラズマ センサー :ニオイ ホコリ 温湿度センサーフィルタ規格(寿命):TAFU(10年間)サイズ:幅315×奥行315×高さ760mm
MCK706Aは、ダイキンの加湿空気清浄機の上位機です。
こちらも、新旧・流通ルートで性能は変わりません。性能で決めてOKです。

本体サイズは、幅315×奥行315×高さ760mmです。
2020年モデルまでこのグレードは、(パナソニックのような)横長でした。
しかし、2021年以後、風量など機能性をキープしたままこの形状になりました。
縦長の方が、リビングでは設置性が良いためでしょう。
加湿空気清浄機は12kgの重量で、水の重さもあるので安定性はこれでも問題ないです。
なお、キャスターは別売(KKS080B41)ですが、追加購入できます。
適用床面積は、加湿を含めた適用畳数として、木造 12畳、プレハブ洋室 19畳までです。
パナソニックの中型機と同様です。空気清浄機としては、8畳間を9分で取り切る実力です。
ほこり用・ニオイ用フィルターは、共に下位機種と構成は同じです。

つまり10年使えるTAFUフィルターと、ストリーマ放電により再生能力がある脱臭フィルターのコンビです。
ストリーマは、本体が大きいこともあり、上位機だと2基(ツインストリーマ)となるため、再生力は引き続き期待できます。

靴・下駄箱臭:BAFP102A41 介護臭:BAFP102A42 ペット臭:BAFP102A43 トイレ臭:BAFP102A44 加齢臭:BAFP102A45
一方、専門特化した特別の脱臭フィルタの販売もあります。
ただ、3ヶ月の保ちであり、実質的に「サブスク型」商品です。
保ちの悪い点をふまえると、マスキング的な消臭剤成分の塗布かと思います。
ダイキンは、普通の脱臭フィルタの性能が良いので、それで十分でしょう。

本体の風量は、最大7.0㎣/分です。
パナソニックの最上位機には及びませんが、スリム型ではダントツにスペックが高いです。
とくに、ダイキンは、他社と異なり風の経路が独立しています。
そのため、加湿運転時でも、空気清浄運転時でも同じ風量をキープできます。
気流制御は、下位機種同様に、下部吸引で上に巻き上げ、天井を利用して空気を拡散させる方向です。
あまりないかと思いますが、このタイプは、天井が高い場所だと効果があまり期待できない部分はあります。

ほこりセンサーは、本機も、Wのホコリセンサーを搭載します。
においセンサーも、付属します。
マイナスイオン発生機能は、アクティブプラズマイオン(除菌イオン)放出機能が付属します。
これらの部分は、先ほど見た下位機種同様ですが、他社に比べて優秀です。

手付ビーカー1032 3L ¥1,431 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
加湿機能は、最大700mL/hです。
リビング用の中型機種として十分です。水タンクは3.4Lで、長時間の加湿運転が可能です。
基本、ヤカンなどで上からの追加給水をする仕組みですが、外してのタンク給水の場合も2.5Lまでは可能です。
水タンク方式はキャップを外しての給水が面倒なので、この給水方法のほうが個人的には良いです。
手頃なヤカンがない場合、上のような、3L程度の軽量ビーカーを用意すると便利でしょう。

本体のお手入れも、下位機種同様に楽です。
加湿フィルタ部分のKOBA-GUARDによる抗菌作用は、水路の銀イオンユニットとともに、(一番嫌な)水のヌメリ・ニオイ問題に有効な解決策です。
水車も従来より小さく、洗いやすくなっています。
静音性も、「しずか」モードがあります。
その際の音は23dBです。ただし、標準37dB・ターボ54dBなので、静かな製品ではないです。
ダイキンは強風量を活かして循環させる仕組みなので、静音性は少し弱いです。ただ、耳障りな音質(ソーン値)の部分で改良していて、配慮はあります。

ネットワークは、Wi-Fiを装備します。
スマホでの加湿量・空気の綺麗さの確認は「おまけ」ですが、タンクの水切れの通知は、個人的に「かなり便利」で重宝します。外出先からの操作もできます。
ダイキン製のIOT対応エアコンをお持ちならば連動運転も可能で、空気循環の効率も上がります。
そのほか、本機は【Amazon Echoの比較記事】で紹介したAmazonのスマートスピーカーに対応します。
---
以上、ダイキンのMCK706Aの紹介でした。
水車が上部になるという、2021年からの新型形状だったので懸念がありましたが、従来機に見劣りなく「良い機種」です。
畳数的に同じの、パナソニックのF-VXU70がライバルとなるでしょう。
比較すると、気流制御・静音性・高感度センサーの性能の部分では、やや見劣りします。
一方、フィルター性能・風量・スリムさの部分では、ダイキンは性能が良いです。
とくに魅力的なのは、吸塵力が10年間落ちにくい点でしょう。
途中で買い換えず、10年間利用するつもりならば、トータルコストもかなり低いコスパの良い機種です。
ーーー

【特定電気店向けオリジナルモデル】
【エディオン系】
(25年機)MCK705AE5-T
15・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK706AE5-W ¥72,800 楽天市場 (12/7執筆時)
(24年機) MCK705AE4-T
15・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK705AE4-W ¥59,800 楽天市場 (12/7執筆時)
【ビック系】
(25年機)MCK706ABK-T
16・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK706ABK-W ¥80,420 楽天市場 (12/7執筆時)
【Joshin系】
(25年機)MCK706AJ-T M
17・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK706AJ-W ¥79,423 楽天市場 (12/7執筆時)
(24年機)MCK705AJ-T M
17・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK705AJ-W ¥76,780 楽天市場 (12/7執筆時)
【ケーズ系】
(25年機) MCK706AKS-T
18・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK706AKS-W ¥73,480 楽天市場 (12/7執筆時)
(24年機)】MCK705AKS T
18・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK705AKS-W ¥72,380 楽天市場 (12/7執筆時)
なお、このサイズも、各量販店向けのオリジナルモデルがあります。
旧機種が残りますが、同じ系列の電気店のモデルならば、仕様は変わりません。

エディオン系は、通常「強風」までしか使わない風量自動運転時、最高(ターボ)も使う「ターボ自動運転」を選べます。逆に、強風を使わないナイトモードも追加です。
その上で、フロントパネルを防汚仕様にしています。
Joshin系は、「しずか快適自動モード」を追加です。
風量を5段階にし、弱の表現力を2段階にしています。ただ、静音運転だと特に脱臭力が落ちるので、4段階で良いとは思います。
ケーズ系は、電源コードが3メートル(通常1.8m)です。
ノジマ系は、操作パネル部分の色がかわるだけです(MCK706AN-T MCK706AN-W)。
---
結論的にいえば、オリジナル仕様でいえば、実用面でエディオンは良いです。
同社昔から家電の特注をやっているので、オーダーがうまい家電が多いです。他社は特に目立ちません。ただ、エディオンを含め、通常製品の型落ちのほうが、コスパはだいぶ良いので、コスパは負けます

【2025年発売】
19・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK906A-W 19・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK906A-T ¥92,020 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
【2024年発売】
20・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK905A-W 20・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK905A-T ¥86,660 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
適用床面積:木造 17畳 プレハブ洋室 29畳清浄時間:7分/8畳 加湿量:1,050mL/h 最大風量:9.0㎣/分 加湿時風量:9.0㎣/分水タンク:3.7L 静音性:強:54dB 静音:25dB イオン:センサー :ニオイ ホコリ 温湿度センサーフィルタ規格(寿命):TAFU(10年間)サイズ:幅352×奥行315×高さ777mm
MCK905A は、ダイキンの加湿空気清浄機です。
同社の最大サイズになります。こちらも新旧ありますが、性能は同じです。

本体サイズは、幅352×奥行315×高さ777mmです。
下位機と同じ幅ですが、高さほか奥行が増しましたが、パワーに比して小さめとはいえます。

適用床面積は、加湿を含めた適用畳数として、木造 17畳、プレハブ洋室 29畳と言えます。
大きいですが、消費電力は1サイズ下の製品とほぼ同じです。空気清浄運転ならば、却ってこちらが安いほどです。
これは、新型のフラットDCモーターを採用することで、吸入面積を効率よく増やせたからです。本体が薄型化ほか、モーター振動の抑制にも寄与しているとのことです。
「ほこり」用フィルターは、本機も10年使えるTAFUフィルターです。
「ニオイ」用フィルターも、活性炭を用いる方式です。
ダイキンは、独自のプラズマ放電(ストリーマ)を用いた脱臭フィルターの再生機能を搭載します。
本体の風量は、最大9.0㎣/分です。
ターボ運転時の数字ですが、帰宅直後に8畳が7分というのは、加湿機能付きの家庭用だと、最速級です。
センサーは、本機もW(ダブル)のホコリセンサーとニオイセンサーです。

気流制御は、一方、ダイキンの場合下位機は非搭載でした。
しかし、本機は、2つのフラップを可動式にする工夫で、パナソニックのように気流制御できるようになりました。
花粉・ハウスダスト、PM2.5、ニオイ・煙の3モードで気流を換えます。
そちらのセンサーを利用した「おまかせ運転」時、自動で3種の気流に切り替えされることも可能です。
一方、パナソニックと比べると非とセンサーは非搭載なので、その部分に配慮した運転モードの調整はされません。
マイナスイオン発生機能は、アクティブプラズマイオン(除菌イオン)放出機能が付属します。
加湿機能は、最大1050mL/hです。
パワフルです。
水タンクは、3.7Lです。
下位機種よりは多少多めです。ただ、上から給水はできますがその場合3Lが限度なので、場所・サイズによっては、1日2回の給水は必要かもしれません。
本体のお手入れも、下位機種同様に楽です。
静音性は、騒音値として、最小25dB、最大54dBです。
先述の新型のフラットDCモーターの採用で、ターボ時の騒音は、下位機種並みに抑えられています。
ネットワークは、本機もWi-Fiを装備します。
機能性は、下位機種で説明したものと同じです。
---
以上、ダイキンのMCK904A-Wの紹介でした。
ここまで大きな製品が必要なご家庭は少ないでしょうが、パワフルであることは間違いないです。
ただ、やはり水タンクのサイズに限界はあるのでそこが注意点です。ただ、そのためにスマホアプリがあるとも言えますし、給水督促機能は「便利」と言えます。従来的に課題だった気流制御も付属しましたし、より良い機種になったなと思います。
ライバルは、パナソニックの最上位機でしょう。気流制御は(まだ)若干負けそうですが、特に過失運転時のパワーは上なので、そこを重視する場合、選択肢にできます。
ーーー

【特定電気店向けオリジナルモデル】
【エディオン系】
(25年機)茶:MCK906AE5-T
21・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK906AE5-W ¥107,800 楽天市場 (12/7執筆時)
(24年機)茶:MCK905AE4-T 黄:MCK905AE4-C
21・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK905AE4-W ¥89,800 楽天市場 (12/7執筆時)
【ケーズ系】
(24年機)茶茶:MCK905AKS-W T 黄:MCK905AKS-W-C
22・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK905AKS-W ¥104,280 楽天市場 (12/7執筆時)
このサイズも、各量販店向けのオリジナルモデルがあります。
新旧ありますが、同じ系列の電気店の製品ならば性能差はないです。

エディオンは、基本下位機の場合と同じ追加要素です。ただ、スイッチで湿度表示を温度表示に切り替えられるモードが追加です。こちらは、(同時表示でない限り)あまり魅力はないですが、その他の機能性はやや「豪華」です。
ケーズ系は、24年モデルですがやはりコードがやや長いだけです。
繰り返せば、エディオン系の「おまけ要素」は少し良いので、先ほどの通常モデルと価格差がない場合、選んでも良いかもしれません。
最も良いです。
ーーー

なお、ダイキンの場合、これ以外に、UVC(深紫外線)を利用し,除菌対応とされる機種が他にあります(ダイキン UVストリーマ ACKB70Z-S)。
ただ、少し特殊ですので、他社の全機種の紹介が終わった後で、改めて説明しようと思います。
次回に続く!加湿空気清浄機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、加湿空気清浄機の比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

2・加湿空気清浄機の比較 (2) 2-1:シャープ〈日本〉 3・加湿空気清浄機の比較 (3) 3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉 3-2:ダイソン〈英国〉 4・加湿空気清浄機の比較 (4) 4-1:ブルーエア〈北欧〉 4-2:他の製品 5・加湿 / 空気清浄機の選び方 =最終的なおすすめの提案【結論】
つづく2回目記事【こちら】では、シャープの加湿空気清浄機を比較します。
型落ちは特にですが、他社より「安く」手に入る企業です。
フィルター性能 ★★★★★ 集塵スピード ★★★★★ センサー運転 ★★★★★ 加湿力 ★★★★★ 消耗品コスト ★★★★★ お手入れ ★★★★★ コンパクトさ ★★★★★ 総合評価 ★★★★★
その上で、5回目記事(こちら)の結論編で、条件別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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