Asus TransBook T90Chiジャンク品にWindows10をインストール

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2017年04月14日22:11 カテゴリコンピュータ系

Asus TransBook T90Chiジャンク品にWindows10をインストール

先日、Yahoo!オークションにてAsus TransBook T90Chi のジャンク品を落札した。ーーー

OS種類:Windows 10 Home 32bit 画面サイズ:8.9インチ CPU:Atom Z3775/1.46GHz 記憶容量:64GB

使用した数回は、特に問題なく利用できました。また、トータルの使用回数も少ないため、外装にキズもなく綺麗な状態だと思います。ですが、下記の理由により、ジャンク扱いで出品します。出品にあたり本体の初期化を行なおうとしたところIMG_20170412_010414 写真の画面が表示されたまま、PCが固まってしまいました。この状態のまま、画面のどこをタップしても反応しません。サポートに連絡し、強制終了の後、再度初期化を行ないましたがやはり、この画面で固まってしまい、先に進みません以上の理由により、ジャンク扱いとさせていただきます。ーーー  上記は、出品者が記しているものなのだが、出品者の情報によればハード的には大きな問題はないのだけれども、Windowsがうまく起動しないということで、それを15,000円で落札してなんとかしようという話。【第一歩 どうやってUSBメモリからブートさせるか?】 まず、現行のWindows10において、クリーンインストールを試みる場合に「Secure Boot(セキュア・ブート)」が問題になります。 「Secure Boot」をごく簡単に説明するとすれば、これは主にWindowsがプリインストールされているメーカー製PCでよくあるのですが、要はPCの構成パーツとOSとのマッチングがされていて、例えば、Windowsのシステムがインストールされているハードディスクを別のハードディスクに交換した場合に、新しいハードディスクを認識してくれない、あるいはUSBやCD-ROMからシステムを起動させようとしても起動できないという状況に陥るのです。 なので、兎にも角にも、まずシステムがインストールされているハードディスクを初期化するために、USBメモリからシステムを起動するといったことを可能にしなければならないのです。 ところが、この TransBook T90Chi は本体が限りなくタブレットPCに近いため、外部端子が少なく、MicroSDカードのスロットが1基、MicroUSBポートが1基しかなく、つまりはSDカードからブートさせるか、それともMicroUSBポートからブートさせるか、その二通りしかなかったわけです(ちなみに、SDカードを起動ドライブにするためにはSD hostcontrollerが必要らしい)。 なお、Windows10のブート用USBメモリを作成するためには、容量的には8GB(32Bit版だけなら4GBのものでも充分)あれば大丈夫です。 ところが、TransBook T90Chi には通常のUSBポートはありません。 そこで、コンビニで見つけた通常のUSBポートとMicroUSBポートを備える以下の写真のUSBメモリをブート用メモリにしてシステムを起動させようと考えたのです。IMG_20170413_120309 (上は通常のUSBポートとMicroUSBポートを備えたもの。下は普通のUSBメモリ) ところが、上記のMicroUSBポートを備えたUSBメモリを本体に直接接続して起動させても、いまいち認識してくれません。 実は、TransBook本体にあるMicroUSBポートというのは、あくまでも周辺機器用の接続端子であって、TransBookから外部に対して電力供給をするのでない関係で、(本体バッテリーの状態に多少影響を受けるのか)通常のUSBメモリのようにBios画面において認識してくれないのです。そのため、TransBookのMicroUSBポートに以下のUSB変換ケーブルと電源供給型のUSBハブを経由して、写真下の白いUSBメモリを起動用メモリにしてブートさせることにしたのです。これによって、MicroUSB端子が一つしかないにも関わらず、ブートさせるUSBメモリ、USBマウス、USBキーボードを接続して操作が可能になるのです。 http://tinyurl.com/k8r37lp USBホスト変換アダプタケーブルMicroBオス-Aメス http://tinyurl.com/luch9f7 USBハブ 2.0対応 4ポート ACアダプタ付  また、Windows10のクリーンインストールをすると、当然、TransBookのドライバーはWindowsのインストールした後からインストールしてやらなければなりません。つまり、Bios画面においては画面のタップが有効ですが、一旦Windowsのシステムから起動した時点から、インストールに関わる画面においては画面をタップしたりという操作が効かなくなります。(まあWindowsのシステムにそういったドライバーを最初から組み込めば良いのですがそういった技術もなく、面倒くさいので) そのため、上記のUSBハブに接続できるUSBキーボード、USBマウスが別途必要になってきます。(Bios画面の設定は画面をタップすることによって可能ですが、Windowsのシステムが立ち上がるとタップは使えなくなります)【第二歩 Windows10のISOを取得する】 さて、Windows10の取得は以下のサイトから行います。 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10 FILE_001 この時、欲を出してWindows10の64Bit版+32Bit版のイメージをダウンロードすると後で面倒になります。 ちなみに TransBook T90Chi はメーカーサイトではWindows10(32Bit版)のドライバーをサポートしていますので、Windows10・32Bit版だけのISOイメージを作成するようにします。  なぜ、64Bit版+32Bit版だといけないのかというと、これでブートUSBを起動すると、当然、64Bit版か32Bit版か「どちらかを選択せよ」という画面が出てきます。 実は、この画面の時、画面タップが使えないのです。USBキーボード、マウスを接続していれば32Bit版を選択できるかもしれませんが、16秒くらいの間に選択しないと自動的に64Bit版でインストールが始まってしまうからです。なので、32Bit版だけにしておけば、そうした選択画面も出てこないので、半自動的にインストールが進んでいくという次第です。【第3歩 Rufusを利用してブート用USBを作成する】 https://rufus.akeo.ie/?locale=ja_JP Rufus 公式サイト さて、Windows10の32Bit版のISOイメージを保存できたら、次のソフトを使ってUSBメモリに焼き付けを行います。 USBメモリを作成するソフトはいくつかありますが、TransBookT90Chi用に使えるのはRufusが一番良いように思います。 FILE_002 このソフトを利用する上で重要なのは、上から2番めの項目で「パーティション構成とターゲットシステムの種類」というところで、必ず「GPT UEFIコンピュータ用のパーティション構成」を選択するということです。(なお、古いPCであれば、) 本来GPT形式が有効なのは2TB以上の容量を持つハードディスクにシステムを構築するような場合なのですが、TransBook はGPT形式で設定しないとブートしてくれないようになっているのです。その関係で、Windowsであれば、Windows8かWindows10しかインストールすることができません。 Windows7をインストールしようと最初やってみましたがうまくいきませんでした。 先に作成されたWindows10のISOファイルを指定して、USBメモリを指定し、「スタート」をクリックすれば、程なく、起動用USBメモリができあがります。【第4歩 TransBookへの接続】 IMG_20170413_121615 写真は白いUSBメモリしか刺してありませんが、作業を進めるためには更にUSBマウス、キーボードを接続しておいた方がやりやすいです。 ポイントは①ボリュームの「+ボタン」(上)を押しながら電源ボタンを押すとBiosの設定画面に入ります。IMG_20170412_215455 このBios画面上では「タップ」が可能です。項目をタップしたり、写真中ほどの右側に白抜き文字でF1,F10、ESC等の表記がありますが、たとえばF10のところをタップするとF10キーを押したのと同じことになります。また、ボリュームボタンで項目の上下を変えることができます。IMG_20170412_215735 ②「Advanted」で「USB Configration」を「XHCI」(USB3.0対応)か「EHCI」(USB2.0対応)にしてやります。コンビニ等で安く売っているUSBメモリはだいたいUSB2.0対応ですので、「EHCI」にしてやります。その下にある「USB DebugPort~」はどうしたか覚えていません。たぶん「Enable」にしたかもしれません。IMG_20170412_215837③ここが一番肝心ですが、「Security」の項目で「Secure Boot menu」を選択します。IMG_20170412_215848④画面が変わって「Secure Boot Support」を「Enable」から「Disable」に変更すること。これによって、USBメモリ等からのブートを可能にします。 IMG_20170412_215757⑤「Boot」のところを見て「Boot Opton#1 Windows Boot Manager」の他に「Boot Option#2 UEFI:8.07」等の表示が出ればUSBメモリをBIOSが認識しているという事になります。 IMG_20170412_215937⑥最後に「Save&Exit」の画面で項目一番上の「Save Chenges and Exit」をタップすると上の画面のように「Yes No」が出ますので「Yes」をタップすると再起動します。なお、電源ボタンを10秒くらい押しっぱなしにすると電源OFFになりますので、途中で間違えた場合はそれで電源を落としてください。何もしないとバッテリーが無くなるまで電源が入りっぱなしになるので注意が必要です。ちなみに、上記の電源付きUSBハブをTransBookに接続していても、本体に対して充電は行われません。Windows10のインストールはかなり時間を要しますので、なるべく100%充電しておいてから作業を行うことが望ましいです。【第5歩 Windows10のクリーンインストール】 これについては、他の人も紹介していますので、そちらを参考にしていただければと思います。 http://rakugakiman.com/archives/361 べんりあつめ。 さま なお、Windows10をインストールすると、ハードディスクはほぼ自動的に4つくらいのパーティションに区切られます。これはGPT形式によるUEFIのやり方で、自分で設定しなくてもWindows10のインストールプログラムが勝手にやってくれます。 なので、既にパーティションが区切られているのであれば、Windows10のインストールの途中のところでパーティションを全部消去してしまうといいです。 Yahoo!オークションでTransBookを手に入れて最初に気がついたのは、もともとWindows8がプリインストールされていたTransBookにWindows10を導入したのだけれども、途中で何かしらのことを失敗したためにWindows10のアップグレードが完成できなかったところで止まっていたという状況でした。中途半端なセットアップだとタッチセンサ等のドライバーが動いていなく、また加えて、容量を確保しようとしてWindows8のバックアップデータを消去してしまっていた関係で元に戻すこともできなかったというわけです。画面は表示されても、画面のタップが効かない。つまり「壊れた」と理解されたようでした。 TransBookはタッチセンサ等のドライバが後付けになるので、Windows10のアップグレード等の作業は基本的にUSBキーボード、マウスを接続しておいて(つまりパワーサプライ型のUSBハブが必要)の作業が望ましいというところです。  それと、上記のMicrosoftのサイトからWindows10の導入ディスクを作成した場合、プロダクトキーを入力しなくてもある程度進みますが、それより先に進もうとしたときに「Microsoft ID」(アカウント作成時)が必須になります。 先の所有者はそのプロダクトキー自体を保存していなかった関係で、わたしは新たに取得するという事になりましたが、何らかの形でプロダクトキーを保存しておいた方が後々良いかなというところでした。

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