JLPT N2 12/2020 - Japanese Test - JLPT247

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Loading... Loading... 嫌いな子どもが多いピーマンは、β-カロテン(注1)を含んでいる。しかし、プロッコリーやほうれん草でも摂れる栄養素であることから、「嫌いなピーマンを無理に食べさせる必要はない」と考える人もいる。確かにプロッコリーやほうれん草を食べられるなら、ピーマンにこだわる必要は栄養学的にはほとんどないであろう。 それでも、幼児期はいろいろな生活環境に心や体を適応させる(注2)意味で重要な時期であることから、多様な食材を食べる経験を積む必要があると考える。そこで、切り方や味つけを工夫し、「ひと口でもいいから食べてみよう」と励まし(注3)、ほんの少しでも食べたら「すごいね!」と褒め、子ども自身がさまざまな食材を受容できる(注4)環境をつくることが大切である。 嫌いな食材を食べられたという達成感は、褒められることでさらに強められ、自信が生まれる。その自信がやる気につながり、物事に前向きに(注5)取り組めるようになるであろう。例えば人間関係について考えてみると、世の中には自分と気の合わない人もいるが、「嫌いだからつきあわない」と切り捨てるわけにはいかず、ある程度つきあっていかなければならない場面も多い。相手を好きになれなくても「こんな考え方があってもいい」とその人の個性を受け入れることで、円滑な(注6)人間関係を築くことができる。 (注1)β-カロテン:栄養素の一つ (注2)適応させる:ここでは、合わせる (注3)励ます:やる気にさせる (注4)受容できる:受け入れることのできる (注5)前向きに:ここでは、自分から進んで (注6)円滑な:ここでは、良い 57.「嫌いなピーマンを無理に食べさせる必要はない」と考える理由として合っているのはどれか。A.幼児期の子どもの食事は栄養にこだわる必要はないから。B.無理に食べさせると将来食事に関心を持てなくなるから。C.人にはそれぞれ好き嫌いがあるのは当たり前だから。D.他の野菜でも同じ栄養を摂ることができるから。 Loading... Loading... 58. 筆者は、幼児期の子どもにどのようなことをするのがいいと言っているか。A.いろいろなものを食べる経験をさせる。B.栄養のあるものをたくさん食べさせる。C.子ども自身の好き嫌いに任せる。D.食事のときに話しかける。 Loading... Loading... 59. 筆者は、嫌いなものを食べて褒められた経験がどのようなことにつながると考えているか。A.物事に積極的になり、周囲にいる人たちに認められるようになる。B.苦手意識がなくなり、気が合わないと感じる人もなくなる。C.自信が生まれ、物事に積極的に取り組めるようになる。D.自信を持てるようになり、どんなことでも好きになる。 Loading... Loading... ストレスという言葉は広く知られるようになった。しかし、ストレスにもよい面があると言うと、いまでも驚かれることがある。ストレスはよくないイメージがつきものだからだ。(注1) (中略) よいストレスというとイメージしづらいかもしれないが、逆に何もストレスを感じないでのんびりしている状態を想像してほしい。そのような状態では仕事や勉強が先に進まなくなる。 私もそうだが、時間が十分にあると考えると、のんびりしすぎて仕事に手がつかなくなる。意味もなくテレビを見ているうちにいつの間にか時間が過ぎてしまい、後悔することになる。ストレスがないと、集中力や緊張感がなくなるし、何かをしようという気力さえなくなってくる。 私たちは、ほどほどに(注2)ストレスを感じるからこそ、いろいろなことができる。心配になるから準備をするし、緊張するから集中することができる。これは、こころだけではない。体にとっても、運動や規則的な生活など、ほどほどのストレスは大切だ。 ストレスは人生のスパイスだといわれるのは、そのためである。 (注1)~がつきものだ:~が必ずついてくるものだ (注2)ほどほどに:適度に 60.そのような状態とあるが、どのような状態か。A.ストレスを感じすぎている状態B.よいストレスしか感じていない状態C.どんなストレスも感じていない状態D.いろいろなストレスを感じている状態 Loading... Loading... 61. ストレスのよい面とは何か。A.のんびりすることのよさがわかる。B.するべきことをする気になる。C.緊張感を楽しめるようになる。D.いろいろなことが気にならなくなる。 Loading... Loading... 62. ストレスについて、筆者はどのように述べているか。A.よいストレスはこころと体にとって大切だ。B.よいストレスは緊張をなくすのに役立つ。C.ストレスはできるだけ避けたほうがいい。D.ストレスは仕事や勉強には必ずあるものだ。 Loading... Loading... 以下は、写真家について書かれた文章である。 人の顔には個性が表れている。よく「写真家はその人の内面に迫らなくてはいけない」というようなことを言うが、心配しなくても写真には自然にそれが写っている。それこそが写真というものの特性だ。(注1)撮る者や撮られる者が気づいていてもいなくても、写真は①そこにあるものをかなり正直に描き出す。自然に、当たり前のようにいま撮った写真にはその人の「人となり」(注2)が、顔や髪形、肩や手のしぐさに表れて写っている。 ポイントは、写真家が〝そのこと〟を強く意識しているかどうかという点にある。〝そのこと〟とはいま言ったふたつのこと。「人を撮ればその人の内面が写る」ということと「写真は写真家の気づかないことまで写している」ということ。(中略)②写真は2度撮られるという。シャッターを切る(注3)ときと選ぶときの2度だ。撮影の現場で気づいていなかったことも、それがその被写体(注4)の重要な構成要素であり、そこに写真家がセレクト(注5)の段階で気づき、そのことが一番よく表現された一枚を選ぶなら、それはその写真家の立派な作品、成功作だ。そしていい写真家ならその発見を生かして、じゃあ現場でもっとこういうことをやっておけばよかったというフィードバック(注6)を得て次の撮影に向かう。そしてまた撮れた写真でまた新しいことに気づき、それを生かしていく。つまり写真家は前もって(注7)すべてを知っている人ではないが、なにも知らないで済ます人でもない、ということだ。 (注1)特性:特徴 (注2)その人の「人となり」:その人らしさ (注3)シャッターを切る:シャッターを押す (注4)被写体:ここでは、写真に撮られる人 (注5)セレクトの段階:選ぶ段階 (注6)フィードバック:ここでは、反省点 (注7)前もって:事前に 63.①そこにあるものとは何かA.撮る人の個性B.撮る人の正直な気持ちC.撮られる人の個性D.撮られる人の外見 Loading... Loading... 64. ②写真は2度撮られるとあるが、なぜそう考えられるのか。A.写真を撮れば、重要な一枚を選びやすくなるからB.写真を撮る前に撮るものを選ぶことも重要だからC.写真を選ぶことも写真を撮ることと同じくらい重要だからD.写真家の気づいたことも気づいていないことも写っているから Loading... Loading... 65. 筆者によると、いい写真家とはどのような人か。A.どう撮れば成功作になるか、事前に知ろうとする人B.撮るたびに、撮られる人の新しい一面を発見できる人C.うまく撮れなくても、あきらめないで写真を撮り続ける人D.自分が撮った写真から得た発見を、次の撮影に役立てていける人

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